今の政治に足りないのは主体性と国家のビジョンだ 田原総一朗の「これだけは言いたい」
僕はジャーナリストを続けているんですが、決して批判するためだけに取材したり、対談したりするわけではありません。僕は別に人間を憎みたいとか、嫌いとかっていう考えは全くないです。むしろ、会話や批判のなかから良いところを引き出したいと思っています。そのための批判だったり、議論だったりということなんですね。
90歳を超えてきていますが、そういったことを続けるためにも情報収集は続けています。新聞はいつも5紙読んでいます。
そうしたなかで、最近日本の政治について感じているというか、不満に思っていることがあります。やる気がない!政治家だけでなく国民も政治に対してやる気が感じられないなと。それでは、国民の皆さんがやる気になるにはどうしたらいいのか、考えてみました。
まずは何か目標をもつということですね。それは国民の一人一人が考えなくてはいけないことであるのですが、私が言いたいのは主体性を持って考えるということが、まず必要なんだと。
日本にいま足りない「主体性」
例えば誰かが「自分は国民全体の給与を上げたい」といったときに、次に考えなくてはいけないのは「何のために?」ということ。その先のビジョンがないと物事は上手くいかない。
これは今の政権にも同じことが言えます。果たして、安全保障とか政治、社会、今の政権に明確なビジョンがありますか?僕にはそれは感じられない。
高市早苗さんは、今首相になってはいるけれど、彼女が師と仰ぐ安倍晋三さんには自分が何を成し遂げたいか、明確なビジョンがありました。
高市さんは確かに強い日本、強い経済、強い外交とは言うけれど、主体性という概念を感じない。主体性を放棄しているかのような印象すらありますね。日米首脳会談などを見ていると。